仕事にちょっと通じるゲーム 2

私はゲームが好きです。

電子ゲームはもちろんアナログなゲームまで、あまりジャンルは問いません。

 

特に最近はパズルゲームをすることが多くなりました。

突飛な発想のゲームに出会えることが多いからです。

そのなかでも、大きく心を奪われたのがこちらのパズルゲーム。

Patrick's Parabox_1
Patrick’s Parabox

Patrick’s Paraboxは丸い目が2つついた箱型のキャラクターを上下左右に操作して、

箱を押して所定の位置に片づける、 いわゆる「倉庫番」形式のパズルゲームです。

押すことしかできないので、箱を壁にくっつけてしまうと元に戻しにくくなる点も同じです。

以前に紹介しましたBaba Is Youよりもだいぶシンプルで、より倉庫番に近いルールです。

 

特徴は「中に入ったり出たりできる箱」があること。

Patrick's Parabox_2
箱の中に箱を入れてパズルを解く

箱をそれ以上押せない(壁に押し付けるような)状態で箱を押そうとすると、

体がぎゅっと縮まり、箱の中に入れます。

 

箱の中に箱を入れることも、箱の中から箱を取り出すこともできます。

取り出したときに大きさも元に戻ります。

 

「中に入れる箱」の中にも「中に入れる箱」があったりします。

マトリョーシカのような多重構造ですね。

Patrick's Parabox_3
箱の中の箱の中の箱

この出入りできる性質を利用して、

箱を決められた位置に設置することが、このゲームのクリア条件です。

 

  ……ここまでは、さほど新鮮味のあるギミックではないように感じられるかもしれません。

もともと箱は、中に何かを入れておくための道具です。

「中に入れる箱A」の中に「中に入れる箱B」があっても、大して不思議なことではありません。

 

 

それでは、「中に入れる箱A」の中に「中に入れる箱A」があったとしたら、どうでしょう?

 

 

 

 

 

 

Patrick's Parabox_5
箱Aの中の箱A

右に箱Aがあります。

 

 

 

 

 

Patrick's Parabox_6
箱Aの中に入ると、さらに箱A

箱Aの中に入ると、そこにも箱Aが。

その箱Aの中に入っても、箱Aがあります。

 

 

 

 

 

Patrick's Parabox_12
どんなに入っても箱A

どんなに入っても箱A。出ても箱A。どうあがいても箱A

箱の字がゲシュタルト崩壊してしまいそう。

 

外側の箱Aと内側の箱Aの違いは大きさだけ。

大きさ以外は同一の存在であり、内側で発生した事象は外側でも発生します。

「自分自身を内包した箱」とでも表現すればいいでしょうか。

 

無限構造を成しているため、どれだけ外に出ようと箱Aの中からは出られません。

ゲームならではの、とても奇妙で興味深い性質を持った箱です。

クリアすれば箱Aから脱出することが出来ますが、

当然、この箱Aの性質を利用しないとクリアできないようになっています。

 

プログラミングでも、「特定の処理のかたまり(A)の中で、特定の処理のかたまり(A)を呼び出す」という

構造のプログラムを作ることがあり、これを再帰処理と呼びます。

総当たり的に処理を行う時に非常に便利ですが、

ちゃんと作らないと箱Aのように無限ループに陥ってしまうので、取扱注意なシロモノです。

脱出手段を用意しておかないといけない点も、箱Aの性質と非常に似通っています。

 

 

さて、突然ですが問題です。

中身の違う箱Bですが、先ほどと同様に箱Bの中に箱Bがあります。

Patrick's Parabox_13
箱Bの出口近くに箱B

この箱Bを、箱Bの外に出したらどうなると思いますか?

 

 

 

答えが知りたい方は、ぜひダウンロードして遊んでみましょう!

Steamにて体験版が配信されています。

頭の体操にどうぞ。体験版だけでも濃密なひとときが味わえますよ。

 

Patrick’s Parabox

問題の解決方法を考え、発想を豊かにするカードゲーム

私はゲームが好きです。

電子ゲームはもちろんアナログなゲームまで、あまりジャンルは問いません。

 

以前、社内でカードゲームを行う機会がありましたので、紹介したいと思います。

THE SDGs アクションカードゲーム X(クロス)
THE SDGs アクションカードゲーム X(クロス)

THE SDGs アクションカードゲーム X

世の中にあふれる環境・社会・経済問題に対し、”真面目に大喜利して解決案を出す”ゲームです。

 

このゲームでは解決したい難題が書かれた「トレードオフ」カードと、

難題を解決するために使用できる「リソース」カードの2種類が使われます。

トレードオフカード
トレードオフカード
さまざまな環境・社会・経済問題が書かれています
あちらを立てればこちらが立たず

リソースカード
リソースカード
問題を解決するための材料が書かれています

 

場に出されたトレードオフカードに対し、各プレイヤーは手持ちのリソースカードを使い、どうすればこの状況を解決できるのかを考えます。

例えば、「津波対策に堤防を作ったら漁業ができなくなりそうになった」というトレードオフがあったのなら、

「VR」のリソースを用いて「遠隔操作で漁業が行える漁船を作る」といった風にアイデアを挙げます。破天荒な案でも構いません。

ルールによっては「さらに『AI』を使って自動操作もできる漁船を作る」と言った風に、他人のアイデアを補完することもできます。

 

出されたアイデアは、

  1. そのアイデアによって本当に課題解決が可能か
  2. 解決した後もそれを続けていくことが出来るか
  3. 他にはない独自性や話題性のあるアイデアか

といった観点から評価します。投票を行って勝敗を決するルールもあります。

SDGsアクションカードゲーム X 合宿
実際に遊んでいたときの様子

思ってもみなかった解決案が飛び出てくる楽しさがあります。

普段は生活の陰に隠れがちな問題に目を向けることも出来る、いいゲームだと思います。

現在、Google PlayでAndroidアプリとしてリリースされています。
無料ですので、内容が気になった方は触れてみてはいかがでしょうか。
THE SDGs アクションカードゲーム X(クロス)

仕事にちょっと通じるゲーム

私はゲームが好きです。

電子ゲームはもちろんアナログなゲームまで、あまりジャンルは問いません。

 

特に最近はパズルゲームをすることが多くなりました。

突飛な発想のゲームに出会えることが多いからです。

そのなかでも、大きく心を奪われたのがこちらのパズルゲーム。

Baba Is You 1
“Baba Is You”

Baba Is Youは自分のキャラクターを上下左右に操作して、物体を押したりしながらクリアする、

いわゆる「倉庫番」形式のパズルゲームです。

左中央にいる、白い四つ足の動物がBabaです。

 

特徴は、ルールを示すテキストがゲーム画面内にも出現していることにあります。

[ Rock ] [ I s ] [ Push ]とテキストが並んでいた場合、岩は押すことができます。

[ Wall ] [ I s ] [ Stop ]とテキストが並んでいた場合、壁は邪魔物となり、進入することができません。

[ Flag ] [ I s ] [ W i n ]とテキストが並んでいた場合、旗に触れることが出来ればクリアとなります。

テキストとその並び方が、このゲームのルールのすべてとなっています。

 

そして、そのテキストが画面上にあるということは……

baba_is_you_2
“Rock Is Push” is Broken

このようにテキストを押して、ルールを変化させることができるということを示しています。

[ Rock ] [ I s ] [ Push ]が崩れたため、岩は押すことが出来なくなりました。

押せもしないし邪魔にもならない、ただの背景と化してしまったのです。

他のテキストも動かせば、いろいろなことが出来そうですね。

仮に間違えてしまっても、一手、二手といくらでも巻き戻し……もとい、早戻しができます。

 

ただ、このゲームは解法が無限に用意されているわけではありません。

多くの場合で、出来ることが限られた状態……悪く言えば窮屈な状態からスタートします。

baba_is_you_3
How to make “Flag Is Win”…?

周囲が壁に囲まれていて、草が進行を妨害しています。

でも草の中の[ W i n ]を使わないとクリアできない。一見してクリア不可能に見えます。

このような状況下に身をおいて、試行錯誤して現状を打ち壊す一手をひらめく。

そういうゲームです。

 

Baba Is Youでは他にも、[And]、[On]、[Not]など、様々なテキストが出てきます。

どう組み合わせるとどのような意味になるか? それを利用すると何ができるのか? 

存分に頭を抱えさせてくれます。難度は非常に高いです。

時には「そんな解き方ありなの!?」と驚かされ、心地良いしてやられた感に襲われます。

 

仕事でああでもないこうでもないと悩んでいる時と、

このゲームでやっていることはあまり変わらないかもしれません。

決定的な違いがあるとすれば、パズルゲームには作者の意図した解法が用意されているけれども、

仕事には解法が存在するかどうかもわからないところでしょうか。

 

なお、このゲームはフィンランドのゲームクリエイターArvi Teikari氏によって作成されています。

協力者こそいますが、翻訳などを除いて1人の手によって作られているインディーズゲームです。

Nintendo SwitchとSteamにて販売されています。