こんにちは、まっすです。
今回は在庫の考え方について書きたいと思います。
「どうしたら適正な在庫になるか」
これは在庫を持つ企業様が共通して言える課題と思います。
ざっくりいうと、「必要な時に必要な分だけ在庫を持つ」が理想な在庫です。
しかし、現実はそうはいきません。
・突発的な出庫や製造に備える
・不良や仕損のリスクに備える
・短納期に対応するため多めに保持する
など理由は様々あります。
「安全在庫数を設定して有効在庫(未来在庫)が下回ったら発注する」
という条件で発注できれば少しは改善されるかもしれませんが、
この「安全在庫数」の適正値の設定が実は難しいのです。
では、どのようにして安全在庫数を考えるかというと、
それは過去の履歴を分析して商品ごとに分析していくしかありません。
そのために、まずは基本的な在庫管理をきちんと運用する必要があります。
こちらのデータがないと、そもそも分析は不可能です。
・入庫
・出庫
在庫は↑の2つが基本となります。さらに細かくしていくと、
・入庫(発注入荷、製造入庫、移動入庫、返品入庫)
・出庫(受注出荷、製造使用出庫、移動出庫、返品出庫、廃棄出庫)
などに区分化されます。
日々の入出庫の登録があってこそ、在庫管理が成り立つのですが、
月末や期末の棚卸でシステム在庫と合わないことがあると思います。
多くは入力忘れや入力間違えによるものですが、
この時の在庫合わせとして、現在の在庫数に実地棚卸数で上書きする行為が、
より在庫をわからなくする原因になります。
本来であれば差異の原因を調査して、入出庫で調整していくべきなのですが、
なかなか調査の時間がとれず、わかっていながらも、在庫更新せざるを得ないことだと思います。
弊社のイーサース、クラ帳簿といった在庫管理の基本的な考え方として、
在庫数を任意の数字に書き換えることを禁止しています。
すべて履歴ありきで在庫数は計算されます。もちろん、棚卸の差異数も例外ではありません。
お客様がわざわざ差異数を入力しなくても、実地棚卸数を入力するだけで、
自動的に差異数の履歴が作られる仕組みになっています。
在庫数だけわかっても分析はできません。
棚卸の差異も含めた入出庫履歴がないと分析はできません。
適正在庫を考えるためには、まずはデータの蓄積が重要です。
弊社のサービスにはリーズナブルで在庫管理を始められるクラウドサービスがあります。
ぜひご検討を。