〜つながらない原因、意外とココでした〜
「急にサーバーにつながらなくなった」
「社内システムが全部止まった」
サーバー運用をしていると、誰しも一度は遭遇するトラブルです。
今回は、実際にお問い合わせがあり対応した“シンプルだけど見落としがちな原因”をもとに
トラブル対応の考え方を簡単にまとめます。
サーバーにつながらない…まず何を疑う?
サーバーに接続できないと聞くと、次のような原因を想像しがちです。
- サーバー本体の故障
- ネットワーク機器(ルーター・スイッチ)の不具合
- OSやアプリケーションのトラブル
もちろん、これらも原因になり得ますが、真っ先に確認してほしいポイントがあります。
それが…
👉 サーバーの電源が入っているか
今回の原因:UPSの電源が落ちていた
今回のトラブルの原因は、サーバーに接続されているUPS(無停電電源装置)の電源が落ちていたことでした。
UPSとは、停電時でもサーバーを継続的に稼働させ、安全にシャットダウンするための装置です。
しかし、そのUPS自体の電源が落ちてしまうと、サーバーも停止してしまいます。
- サーバー本体は壊れていない
- ネットワークも問題なし
それでも「つながらない」原因が、UPSの電源断だった、というケースは意外と多いです。
なぜUPSの電源は落ちるのか?
UPSの電源が落ちる理由はいくつかあります。
① UPSのバッテリー寿命
UPSには内部バッテリーが搭載されています。
このバッテリーには寿命があり、一般的には約3〜5年程度と言われています。
バッテリーが劣化すると
- 停電時に電力を供給できない
- バッテリー異常でUPS自体が停止する
といったことが起こります。
② 長期間のメンテナンス未実施
UPSは「置いておけば安心」な機器と思われがちですが、実は定期的な点検が必要です。
- バッテリー交換を一度もしていない
- アラート音が鳴っていたが放置していた
こうした積み重ねが、突然の電源断につながります。
③ 想定以上の負荷
UPSには容量の上限があります。
- サーバーを増設した
- 周辺機器を追加した
結果として、UPSの容量を超えてしまい、電源が落ちるケースもあります。
補足:サーバーにも寿命がある
UPSだけでなく、サーバー本体にも寿命があります。
一般的な目安としては
- サーバー本体:5〜7年
- ハードディスク(HDD):3〜5年
- SSD:使用状況により変動(書き込み回数依存)
年数が経過すると
- 突然起動しなくなる
- パフォーマンス低下
- 障害発生率の増加
といったリスクが高まります。
トラブルを防ぐためにできること
今回のようなトラブルを防ぐために、最低限おすすめしたいポイントです。
UPSの定期点検・バッテリー交換
- 導入時期を把握する
- 3〜5年を目安に交換を検討
サーバー・UPSの状況チェック
- 異音、警告音が出ていないか
- ランプ表示に異常がないか
定期的な見直し
- サーバーの利用年数
- システムの重要度に合った構成か
まとめ:意外と多い「電源まわり」のトラブル
サーバートラブルというと、「難しい原因」を想像しがちですが
実際には
- UPSの電源が落ちていただけ
- 寿命によるバッテリー劣化
といった、シンプルな原因も少なくありません。
「つながらない=壊れた」と決めつける前に、まずは電源まわりの確認をおすすめします。

